犬と遊びんがらしつける2 攻撃性のしつけ
攻撃訓練にはこの犬の性質を利用し、引き綱を引っ張って犬をけしかける技法が用いられる)
飼い主の存在により、引き綱をつけられた犬の攻撃性が増大していることは、あらゆる理論からして当然です。すべての場合にそうだ、とはいえませんが、綱がついている時にはきわめて大胆な番犬が、一度放されると、羊のようになってしまう場合がしばしばあります。この光景は非常に極端な例ですが、飼い主が不在で自由の身(綱をつけられず制御されていない)の犬が、主人の面前より、はるかに他の犬とうまくいくのは注目すべき事実です。2匹の仲の悪い犬が同居している場合、喧嘩の9割は主人の面前で起き、原因は飼い主の過ちにあるものです。
犬の大きさはこの問題に関係ありません。攻撃的なヨークシャーは臆病なニューファウンドランドを簡単に逃亡させることすらあるのです。したがって、犬の大きさに関係なく犬同士が知り合いになるように仕向けることが可能です。もし、あなたの犬がよくしつけられ、「来い」ができるなら、数分の間、犬たちの遊ぶがままにし、それから手元に呼び寄せ、散歩を続けます。
こうすれば犬は欲求不満に陥らず、より社交的になるでしょう。
もちろん、街中では犬を自由にさせてはいけません。常に引き綱をつけ、管理し、事故を避けなければならないのです。多少は欲求不満になったとしても、車にはねられるよりはましです。
結論として、犬の感受性・本能と、しつけの間に均衡と調和が保たれていることが重要なのです。
特別なしつけをしなくても、犬が理解する言葉は「いけない」であり、特にこの命令に重点を置く必要はありません(子供と同じく、「よし」よりもむしろ「いけない」によって犬は教育されている)。
これまで述べたしつけを大した困難なく犬に理解させることができているなら、うまく進行している道を途中でやめることはありません。一層、犬の能力を高めましょう。もちろん、犬の能力の範囲内での話ですが、いくらでも教えることができるのです。狩猟、探索、「持ってこい」、防御、攻撃、風船遊び、おどけさせる、飼い主とコーラスをする、読む、そして書くことさえも・・・・。
このような練習は、思春期が過ぎ、知能が発達する生後6か月以降、しかも初歩的なしつけが完成してから行います。6か月で犬の性格は形成され、知識はまだ十分でなくとも、知的可能性はすでに完成しているのです。
6か月で犬はつくられる。
これから、あなたの今までの苦労が報われようとしているのです。